せっかく古物商を始めるのですから、しっかりと利益を上げ続けたいところです。古物商事業者は果たして儲かるのか、どうすれば稼げるようになるのか、解説していきたいと思います。
そもそも古物市場ってどれくらいなの?
現在日本では、古物市場がどんどん広がっています。警察庁の調べによると、古物商許可を取得は、平成26年度の時点では75万件以上。
これが年1万件から2万件の間で増え続けています。これは、古物商が稼ぎやすくなったこと、個人でも簡単に始められるようになったことが影響していると考えられます。古物商を始めるためには、資格など専門的なものは必要ありません。基本的には届出をすればよいだけなので、非常にハードルは低いといえるでしょう。そしてお店などを構えなくても、インターネットさえあれば自宅でもできます。これが古物市場が拡大し続けている理由です。
裏を返せば、それだけ古物商を始める人が多いことは、競争も激しいということ。十分に稼いでいる人はほんの一握りであり、大多数は生活費を稼ぐまでには至っていないのが現状です。だから、古物商一本でやっていくのは、非常に難しいことなのです。
まずは利益が生まれやすい商品を知ろう
古物商で儲けを出すためには、仕入価格より買取価格を高く売らなければなりません。
極端にいえば、タダで手に入れた品物が1円で売れれば、利益は出たことになります。一見簡単そうですが、全ての商品で利益が出るわけではありません。仕入れた商品が、希望する価格では売れず、在庫として抱え続ける状況になってしまことも珍しくありません。場合によっては値段を下げて、赤字の価格で売らざるを得ないこともあります。
そうならないために必要なことは、利益が生まれやすい商品を知ることです。利益が出やすいのは、それを欲しいと思う人がたくさんいる商品です。例えば、品薄な商品。商品の流通量が少ないからこそ、多少値が張っても手に入れたいと思う人がいるわけです。
今、市場ではどういった商品が人気があり、確実に売ることができるのか、市場のリサーチをしっかりとすること、それが利益を生み出すコツです。
絶対的に集客が大事!今の主流はスマホ戦略
いくら価値のある商品を揃えていても、お客さまが来てくれなければ意味がありません。
「うちはこんなに良い商品を揃えているよ」というアピールが必要です。そして、現在の主流はスマホ。ヤフオク、メルカリなど、なぜあんなに利用者が多いのか、それは手軽だからです。スマホでいつでもどこでも古物を売買できる、だから始めるためのハードルが低く、簡単に参入できるのです。
つまり、商品を売買する際には、スマホ戦略が非常に重要です。スマホ画面で見やすいような商品ページになっているのか。検索する時は、どんなキーワードで引っかかるようになっているのかを考えて、出品する必要があります。
ネットとリアルを駆使して販売を強化
もちろん、ネットで売れるのをただ待っていてはいけません。リアルな世界でも販売に力を入れる必要があります。
例えば、貴重品、レア物などの商品は、ネット上では贋作(がんさく)も多く出回っているため、実際に目で見なければ見極めが難しいと考える人は多いです。だからこそ、店舗を構えて、実際に目で見てもらう環境を整えることも、古物商では重要です。そして、高価なものを販売するためには、顧客と売り手の間で信頼関係が築かれなければ買ってもらえません。この顧客との信頼関係の構築は、コストはかかりますがリアルな店舗での営業が得意とする点です。
これからは、ネットでの売買戦略と、リアル店舗での販売戦略、どちらも両立していくことが、古物商事業者として生き抜く術になるでしょう。
古物商事業者として設けるためには、利益が出やすい商品、スマホ戦略による集客、そしてネットとリアルを駆使し販売力を高める、この3つが重要となります。